一昨年、今大会が上海で行われたときのチャンピオン、マーカス・ブリア（オーストリア）が単独トップに立った。

　欧州ツアーのボルボ中国オープン（中国、北京CBDインターナショナルGC）が現地時間16日に開幕した。第1ラウンドのこの日、3連続を含む7バーディを奪い（2ボギー）、5アンダー67をマークしたブリアがトーナメントをリード。1打差の2位タイにニック・ドハティ（英）とデビッド・マッケンジー（豪）が続き、2打差の4位タイにサイモン・ダイソン（英）、チャプチャイ・ニラット（タイ）の2人がつけている。

　ベテランのブリアは、出だし（10番スタート）の2連続バーディで波に乗り、前半を3アンダーで折り返すと、その直後の2番から3連続バーディを奪ってトップへ浮上。最終9番でボギーを叩いたものの、久々の好発進に「アイアンが冴えていた。パットも決まってくれたし、最高のゴルフが出来た」と満面の笑み。「特に出だしの2連続バーディで行けると思った。大事な場面で微妙なパーパットもすべて入れることが出来た」と会心のゴルフに納得の表情を浮かべた。

　一方、2位タイにつけた26歳のドハティは、ノーボギーの内容に「いいスタートが切れて良かった」と手応え十分。「ここのところ調子が良い。それを結果に結びつけることが今日は出来た」と言うが、かつて若手の旗手として鳴らしたドハティも、最近のゴルフ界には10代旋風が巻き起こるなどして影が薄くなりつつある。この辺でしっかり存在感を示しておきたいものだ。

　なお次期ライダーカップ欧州チーム主将のコリン・モンゴメリー（スコットランド）は1オーバー73とふるわず、35位タイとやや出遅れた。