マイケル・ホーイ（北アイルランド）がプレーオフ3ホールの激戦を制し、欧州ツアー初優勝を飾った。

　同ツアーのエストリル・オープン・デ・ポルトガル（ポルトガル、オイタボス・デューンズ）は現地時間5日に最終ラウンドの競技を行った。3日目終了時でトーナメントリーダーから5ストローク以内に24人がひしめき、大混戦が予想された中、通算7アンダー首位でスタートしたポール・ブロードハースト（英）が思うようなゴルフができずに失速。この間に、トップと5打差の19位タイから出て5アンダー66で回ったホーイが、ゴンサロ・フェルナンデス・カスタノ（スペイン）と通算7アンダーで並び、勝負はプレーオフに突入した。

　混戦のクライマックスらしく、2人は共に難しいパットを沈めて粘り、勝負は3ホール目へ。フェルナンデス・カスタノが約3.5メートルのパーパットを外したのに対し、ホーイが約2メートルのウイニングパットを沈めて初の栄冠を勝ち取った。

　30歳で欧州ツアー初優勝を飾ったホーイは「勝てるなんて本当に思っていなかった。でも、今日はすべてがうまくいって僕の日だと思ったよ。人生が変わった驚くべき瞬間だ。今の精神状態をキープできれば、今後も楽しみだね」と笑顔で喜びを口にした。

　一方、フェルナンデス・カスタノはこれまでプレーオフ勝率100パーセントを誇っていたが、初めて敗北を喫した。また、プレーオフに1打足りない3位にこの日3アンダー68でラウンドしたフランセスコ・モリナリ（イタリア）。ブロードハーストは通算5アンダー4位タイ、99年全英オープン王者のポール・ローリー（スコットランド）は通算4アンダー7位タイに終わった。