松山、首位タイ浮上で賞金王に大きく前進! 石川は17位タイ
2013年11月29日(金)午後5:10
松山英樹が史上初のルーキー賞金王に大きく近づいた。
国内男子ツアーフルフィールド最終戦、カシオワールドオープンゴルフトーナメントは29日、高知県のKochi黒潮カントリークラブを舞台に第2ラウンドの競技を終了。前日首位に3打差の15位タイと好位置につけた松山は、後半にバーディを量産してこの日のベストスコアタイとなる6アンダー66をマークし、通算6アンダーまでスコアを伸ばして首位タイに浮上した。
アウトスタートの松山は「前半は(スコアが)動かなくて苦しかった」という言葉通り8番までパープレーが続いたものの、9番パー4でこの日初のバーディがくると一気に流れを引き寄せた。続く10番でもバーディを奪うと、12番、15番とバーディを重ねてリーダーボードを駆け上がる。さらに上がり2ホールを連続バーディで締めてトップを捉えた。ラウンド後は「合わせ合わせのゴルフなので続くかどうか分からない」と前置きしながらも「明日もしっかり我慢して最終日まで頑張りたいと思う」と意気込みを語っている。
残りは今大会と今季最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップ(12月5?8日/東京都、東京よみうりカントリークラブ)の2試合。両試合共に優勝賞金が4,000万円と高額のため、現時点で賞金ランキング5位のパク・エスジェイ(韓/8,294万853円)まで賞金王の可能性があるものの、直接のライバルとなってきそうなのは、松山(1億6,107万6,781円)と約4,300万円差につける同ランク2位の金亨成(韓/1億1,812万7,812円)。その金は通算3アンダーで単独5位につけている。もちろん松山が優勝すれば文句なしで賞金王が決定するが、金がぴったり後ろに続いていることもあり、3日目以降も気の抜けないラウンドが続きそうだ。
上位陣は、松山と並ぶ首位タイに賞金ランク4位(9,445万313円)の小田孔明。2打差の3位タイに池田勇太と武藤俊憲、通算2アンダー6位タイにディフェンディング・チャンピオンの黄重坤(韓)と山下和宏、通算1アンダー8位タイに現在シード当落線上の永野竜太郎(賞金ランク71位)、川村昌弘、小平智ら4人が続いている。
また、今大会上位フィニッシュでツアー最終戦への切符を手繰り寄せたい石川遼は、1バーディ、2ボギーとスコアを1つ落とし、賞金ランク3位(1億765万217円)の片山晋呉、同5位のパクらと並ぶ通算1オーバー17位タイに後退した。