宮里藍が夏のオーストラリアでトップ10圏内に浮上した。

　欧州、豪州両女子ツアー共催のANZレディース・マスターズは豪州ゴールドコーストのロイヤルパインズ・リゾートを舞台に現地時間の7日、第3ラウンドの競技を終了。20位タイからスタートした宮里は、前半の7番でダブルボギーを叩いてつまずいたが、ミスを引きずらずに我慢強いプレーを続け、14番から4連続バーディを奪って2アンダー70をマーク。通算5アンダーとし、首位に7打差ながら9位タイに順位を上げた。

　初日からショットは好調。チャンスにパットさえ決まれば「スコアを大きく伸ばせる」予感があった。その思いがやや空回りしたこの日の前半だが、16番でカラーからチップインバーディを決めるなど、日本で勝ち続けていた頃の勝負強さが戻って来た。05年にカリー・ウェブ（豪）と競って2位に入った思い出の大会で、最終ラウンドで宮里がどこまで上位に食い込めるか楽しみだ。

　上位は通算12アンダー単独トップに地元のニューエース、キャサリン・ハル（豪）。3打差の2位に日本ツアーで活躍する飛ばし屋タミー・ダーディン（豪）が続いたが、前日トップのニッキー・キャンベル（豪）は6オーバー78を叩いて通算4アンダー15位タイに後退。同じ15位タイにはウェブがつけている。

　昨年も3日目を終えトップタイに立ちながら、最終日に崩れ23位タイに終わった経験を持つダーディンは「去年は優勝を意識し過ぎました。その反省を踏まえて、明日はじっくり自分のゴルフをしたい」と逆転優勝に意欲を見せた。

　なお宮里以外の日本勢は予選で姿を消している。