今季初戦に臨む宮里藍は、初日やや出遅れたものの「巻き返せる」と明るい表情を見せた。

　欧州、豪州両女子ツアー共催のANZレディース・マスターズ（豪州、ロイヤルパインズ・リゾート）が現地時間の5日開幕。米女子ツアーの開幕戦を次週に控え、世界ランク2位のヤニ・ツェン（台）や同ランク5位の申智愛（韓）ら強豪が出場しているが、第1ラウンドの宮里は好調なショットにパットが噛み合ず、4バーディ、3ボギーの1アンダー71止まり。首位グループに4打差の30位タイからのスタートとなった。

　大会前から「（アメリカで）勝つ準備は出来ている」と自信を伺わせた宮里だが、順位的に出遅れたこの日も「明日きっちり挽回すれば優勝戦線に浮上出来る」と手応えを口にした。オフは昨年現役を引退したアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の育ての親でもあるメンタルコーチのピア・ニールソン＆リン・マリオット両女史の拠点であるアリゾナで、心技体すべての調整を行ってきた。その仕上がりぶりには、スイング面のコーチである父・優氏も「すごく良い。特に精神面の充実が目立っている」と太鼓判を押すほど。2日目以降の巻き返しに期待がかかる。

　上位は5アンダー67、トップタイにベッキー・ブリュワートン（ウェールズ）、マリアンネ・スカルプノルド（ノルウェー）、リー・イルヒー（韓）、リーアン・ペース（南ア）の4人がつけ、昨季米女子ツアーで初優勝を飾った地元期待のキャサリン・ハル（豪）が申らと並び3アンダー69、9位タイ発進。今大会を得意とするベテランのカリー・ウェブ（豪）が2アンダー70で18位タイ。世界ランク最上位のツェンは、宮里と同じ30位タイからのスタートとなった。

　日本勢は昨年欧州ツアーで武者修行を経験し、国内のプロテストに合格した櫻井有希が1オーバー73で64位タイ、東尾理子が3オーバー75の92位タイ。有村智恵は5オーバー77を叩き、116位タイと大きく出遅れた。