苦しい戦いを乗り越えて、キム・インキョン（韓）がツアー初優勝を飾った。

　米女子ツアー、ロングスドラッグス・チャレンジ（カリフォルニア州ダンビル、ブラックホークCC）は現地時間12日、最終ラウンドの競技を行った。強風が吹く難しいコンディションに上位陣のスコアが伸び悩んだ。通算11アンダー単独首位でこの日を迎えたキムも、ボギーが先行する苦しいラウンドを強いられた。

　バーディがなかなか来ない我慢の展開で、1打差2位でスタートしたアンジェラ・スタンフォード（米）は前半だけで3ボギー。5打差の3位タイで出たヤニ・ツェン（台）も一進一退の足踏みが続き、キムは楽になった。

　後半に入ってもキムは14、16番でボギーを叩いて崩れかけたが、何とか踏みとどまって、上がり2ホールで連続バーディ。1オーバー73でプレーし、通算10アンダーで2位のスタンフォードに3打差をつけて逃げ切った。

　ツェンは通算6アンダー3位。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）もイーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算4アンダー4位。前週のサムソン・ワールド選手権で優勝し、好調のポーラ・クリーマー（米）は最終日で1アンダー71と気を吐いた。だが、昨季大会覇者のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）他と共に通算3オーバー19位タイに終わっている。

　また、日本女子オープン2位タイで自信を取り戻したはずの宮里藍は、この日1バーディ、4ボギー、2ダブルボギーの大乱調で7オーバー79。通算9オーバーで前日の25位タイから43位タイに順位を落として大会を終了した。