連覇を狙うアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が現役最後の試合で単独トップに躍り出た。

　アニカにとってラストゲームとなる、欧州女子ツアーのドバイ・レディス・マスターズ（UAE、エミレーツGC）は現地時間の12日、第2ラウンドの競技を終了した。初日は首位と4打差の6位タイとやや精彩を欠いたアニカだが、この日は3番パー5でイーグルを奪った他、4バーディを重ね、ノーボギーの6アンダー66。通算8アンダーとし、単独首位に浮上した。

「昨日はボギーが多くて（7バーディ、3ボギー、1ダブルボギー）反省する点が多かったけれど、今日のノーボギーのラウンドで帳消し。とてもハッピーです」と笑顔を見せた不世出の女王。「もう少しチャンスはあったけれど、（パットが）決められないホールがありました。本当はもう少し（スコアを）伸ばしたかったんですけど」と好プレーにも改善の余地ありと貪欲だ。

　3番パー5では5番アイアンで放ったセカンドショットを約3メートルに寄せ、早くもイーグル奪取に成功。それで波に乗ったアニカは、地元ギャラリーの大声援を受け次々にバーディパットを沈めて行った。それでも「応援してもらえるのは凄くうれしいです。でも一旦ロープの中に入ってしまえば、自分のやるべきことに集中するだけ」と平常心を強調。勝って欲しいと期待するときに勝つ。それがスターの条件だが、最後の試合で果たして連覇はなるのだろうか？

　その他、首位と1打差の単独2位にニッキー・ギャレット（豪）が続き、初日トップのジョアンナ・ヘッド（英）はスコアを伸ばせず、通算6アンダーでマリア・ベルチェノワ（ロシア）、ベロニカ・ゾルジ（伊）と並び、3位タイに後退。通算5アンダー6位タイにローラ・デービーズ（英）他がつけている。