現地時間30日開幕の欧州ツアー今季最終戦、ボルボ・マスターズ（スペイン、クラブ・デ・ゴルフ・バルデラマ）は、現在ツアー賞金ランキング首位のロバート・カールソン（スウェーデン）と、それを逆転する可能性のある3人が激突する。

　賞金王となればスウェーデン人初の王者となるカールソンは、今季マスターズ8位タイ、全米オープン4位タイ、全英オープン7位タイ、全米プロ20位タイとメジャーの舞台でいずれも大健闘。欧州ツアーでも大きな大会で2勝しており、ユーロを稼いでタイトルに向けて突っ走っている。

　そのカールソンを約30万ユーロ（約3,900万円）差で追うのが全英オープン、全米プロとメジャーで連勝しているパドレイ・ハリントン（アイルランド）だ。全英オープン連覇の後、全米プロにも勝った時には、タイトルは確実視されていた。ところが、米ツアーに重きを置いたところ、カールソンの後塵を拝することになってしまった。米ツアーでもプレーオフシリーズに残れないという屈辱まで味わい、欧州賞金王にターゲットを切り替えているだけに、面白い戦いとなりそうだ。

　一方、00年以来のタイトルに燃えているのが同ランク3位のリー・ウェストウッド（英）。マスターズ11位タイ、全米オープンでは、タイガー・ウッズ（米）とロッコ・メディエート（米）の死闘プレーオフに1打足りない単独3位とこちらも好調。メジャーに最も近い男と言われた頃の自信を取り戻しかけている。来季こそメジャータイトルを取るためにも頂点の座が必要だ。

　また、同ランク4位のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）にも逆転のチャンスがあり、目の離せない戦いとなる。