地元の星セルヒオ・ガルシア（スペイン）がホームコースで優勝に王手をかけた。

　欧州ツアーのカステロ・マスターズ・コスタ・アサールはガルシアが幼い頃から親しんだクラブ・デ・カンポ・デル・メディテラネオ（スペイン）を舞台に現地時間の25日、第3ラウンドの競技を終了。前日トップタイに浮上したガルシアはこの日も快調なゴルフで5アンダー66をマークし、通算16アンダーで首位の座をがっちりとキープ。後続に4打差をつけ、大会初代チャンピオンの最有力候補に名乗りを上げた。

　通算12アンダー2位タイにサイモン・ダイソン（英）、ピーター・ヘッドブロム（スウェーデン）、デビッド・リン（英）、ソレン・ケルドセン（デンマーク）の4人。前日大きく後退したホゼ・マリア・オラサバル（スペイン）は4アンダー67とスコアを伸ばし、通算8アンダーで13位タイに浮上している。

　現在世界ランク5位、米ツアーの賞金ランク4位につけるガルシア。出場回数の少ない欧州ツアーでは賞金ランク13位にとどまっているが、同ツアーフルフィールドでの最終戦となる今大会では、実力、実績から、本命中の本命であることに間違いはない。しかも父が同コース所属プロということもあり、コースのことは隅から隅まで知り尽くしている。地元ゆえのプレッシャーもあり「少し緊張している」と言うガルシアだが、4ストロークのアドバンテージと地の利を生かし、最終日も先頭でゴールを駆け抜けたい。