雷雨により試合はサスペンデッドとなったが、欧州ツアー賞金王を狙うロバート・カールソン（スウェーデン）が絶好のポジションに浮上した。

　同ツアーのポルトガル・マスターズは現地時間18日、ポルトガルのオセアニコ・ビクトリアGCを舞台に第3ラウンドの競技を行った。しかし午後から雲行きが怪しくなり、16時50分に嵐が避けられない状況となって順延が決定。そんな中、現在賞金ランク1位のカールソンが16番ホール終了時点で6つスコアを伸ばし、通算14アンダーでロス・フィッシャー（英）、アルバロ・クイロス（スペイン）と並びトーナメントをリードした。1打差の暫定4位に今季初優勝を狙うソレン・ハンセン（デンマーク）が続き、初日から首位を走ったスチュアート・マンリー（ウェールズ）は13ホール終了時点でイーブンパーとスコアを伸ばせず、通算11アンダー暫定6位タイへ後退している。

「最近のカールソンは素晴らしいゴルフをしている。強敵だからマークするのはズバリ彼だね」と暫定4位のハンセンが言えば、「カールソンは賞金王を狙っているのだろうけれど、今季の安定感を見ればその座に相応しいね」と暫定トップに並ぶフィッシャーが絶賛するほどカールソンの存在は今やヨーロッパでは欠かせなくなっている。今季メジャー2勝を挙げたパドレイ・ハリントン（アイルランド）を退け賞金王のタイトルを獲得すれば、スウェーデン勢にとって輝かしい快挙。最終日は第3ラウンドの残りを消化してからの長丁場だが、そんなときこそ粘り強いカールソンに有利な展開となりそうだ。