今季メジャー最終戦で賞金王争いが益々激化しそうな雰囲気が漂っている。

　米チャンピオンズツアーのコンステレーション・エナジー・シニア・プレーヤーズ選手権（メリーランド州ティモニアム、ボルチモアCCイーストC）が現地時間9日開幕。通常のトーナメントとは違い、バーディが出難いメジャー用の難セッティングで行われた第1ラウンドは、ノーボギーの5アンダー65をマークしたデス・スミス（アイルランド）、1イーグル、7バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフとなったフィル・ブラックマー（米）、4連続を含む6バーディ（1ボギー）を奪ったブルース・フライシャー（米）の3人が並んでトーナメントをリードした。

　しかし人々の注目は何といっても3年連続の賞金王を狙うジェイ・ハース（米／現在賞金ランク1位）と、昨年シニア入りし初のタイトルを狙うベルンハルト・ランガー（独／同ランク2位）の動向。初日はランガーが4バーディ、ノーボギーの4アンダー66で4位タイ、ハースが3アンダー67の8位タイと、どちらも譲らず好位置を確保した。

　日本勢は尾崎直道が3バーディ、2ボギーの1アンダー69で回り、20位タイからのスタート。この日はティーショットが乱れ、半分以上のホールでフェアウェイを外したが、厳しいセッティングの中、確実にスコアを伸ばそうと思えばフェアウェイキープは絶対条件。2日目以降、ティーショットの修正が優勝戦線浮上のポイントになりそうだ。

　一方、現在賞金ランク70位と後のない倉本昌弘は出だしから3連続ボギーのハンディを背負った上、8番パー4でダブルボギーを叩くなど乱れ、4オーバー74。66位タイと出遅れている。