メジャーの舞台でルーキーのアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）が単独トップに躍り出た。

　米女子ツアーの今季メジャー第2戦マクドナルドLPGA選手権は、大会史上最長の全長6,641ヤードを誇るブルロックGC（メリーランド州ハバー・ド・グラース）を舞台に現地時間の12日、第2ラウンドの競技を終了。難コンディションに上位のスコアが伸び悩む中、初日2位発進のノルドクビストが2アンダー70にスコアをまとめ、通算8アンダーでトーナメントをリードした。1打差の2位に第1ラウンド首位のニコル・キャストラール（米）が続いている。通算6アンダー3位タイにキャサリン・ハル（豪）、リンジー・ライト（英）の2人。

　初日出遅れた女王ロレーナ・オチョア（メキシコ）は3アンダー69で回り、通算3アンダー11位タイに浮上。「上位がこれほどスコアが伸びないのに驚いた。今日のラウンドには満足。とてもハッピー」とリーダーボードの最上段と5打差で決勝ラウンドに突入する喜びを口にした。だが、ディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン（台）は通算イーブンパー32位タイと依然低迷。そして第1ラウンド3位の好スタートを切ったシャンシャン・フェン（中）がまさかの『82』の大叩きで予選落ちする波乱があった。

　落ち着いたプレーで首位に立ったノルドクビストは「全体的に我慢強く良いプレーが出来たけれど、なぜこの位置に居られるのかわからない」と実感が持てずにいる様子。アマチュア時代全英リコー女子オープンでメジャーを経験しているとはいえ、プロになってからは今大会が初メジャー。「気分は良いけれど、ここに私は勉強に来ているので優勝が狙えるのかどうかはわかりません。明日からも楽しめると良いですね。なるようになるでしょう」とあくまでも控え目だった。

　そのノルドクビストと同期の宮里美香は、10番からスタートして間もない12番パー3でいきなりダブルボギーを叩き苦戦の予感。中盤で盛り返したものの、8番をボギーとしてスコアを落とし2オーバー74止まり。通算2オーバーは第1ラウンドの34位タイから54位タイに後退した。

　また初日大きく出遅れ予選突破に黄信号が灯っていた上田桃子は3バーディ、2ボギーの1アンダー71でホールアウトし通算3オーバー。カットラインぎりぎりの65位タイながら決勝ラウンド進出を決めた。残り2日間は思い切ったプレーでスランプ脱出をはかりたい。

　だが、イーブンパー72でラウンドした大山志保は前日の出遅れが響き、通算6オーバー97位タイで予選落ち。メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権で優勝したブリタニー・リンシコム（米）もカットラインに1打及ばず涙を呑んだ。