数々の年少記録を塗り替えている14歳のアレクシス・トンプソン（米）が連覇を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）らと並び首位タイに浮上した。

　米女子ツアーのナビスターLPGAクラシック（アラバマ州、RTJゴルフトレイル）は現地時間の2日、第2ラウンドの競技を終了。初日2位につけたアマチュアのトンプソンが3アンダー69で回り、通算10アンダーまでスコアを伸ばしてトーナメントリーダーの一角を担った。同じくトップタイにはオチョアの他、トーナメントレコードタイの9アンダー63と爆発したヤニ・ツェン（台）、ベテランのローラ・デービーズ（英）、ジュリア・セルガス（伊）が並びデッドヒートを繰り広げている。

　荒天の予報が一転、青空が顔をのぞかせる絶好のコンディションに好スコアが続出。穏やかだった午前中に回った組は「5バーディがおまけについてくるんじゃないか？」（ツェン）というジョークまで飛び出したほど。そんな中、トンプソンは4番で「バカげたミス」からボギーを叩いたが、続く5番でしっかりバーディを奪い返し、その後も安定したプレーで踏ん張った。

「プロみたいですね？」と言われるとハニカミ、「良いプレーが出来ました」と笑顔を見せたトンプソン。「単独トップより、こんな風に大勢が上位に居る方が気が楽です。逆転するのが好きなので、最終日はちょっと後ろからまくりたいですね」と、すでに優勝を意識したセリフ。兄でPGAツアープレーヤーのニコラスも、現在ターニング・ストーンで2位タイと健闘中。どちらが栄冠に輝くかは残り2日のプレー如何で決まる。

　一方、連覇を狙うオチョアは7バーディ、3ボギーの4アンダー68と出入りの激しい内容にも「上位でプレー出来ていることが重要」と笑顔。週末に向け「皆スコアを伸ばしてくるでしょうから、私もアグレッシブに攻めてバーディを量産したい」と攻撃ゴルフを胸に誓った。

　注目のミッシェル・ウィー（米）は第1ラウンドのトーナメントリーダー、ジャニス・ムーディ（スコットランド）他と同じ通算8アンダー7位タイで続いている。尚、日本勢は今大会に出場していない。