3週間後に迫ったメジャー、全英オープンに備えビッグネームがヨーロッパに戻ってくる中、25歳のパブロ・ララサバル（スペイン）が単独トップの好スタートを切った。

　欧州ツアーのオープン・デ・フランス・アルストム（仏、ル・ゴルフ・ナショナル）が現地時間の26日開幕。第1ラウンド7バーディ、1ボギーの6アンダー65をマークしたララサバルがトーナメントをリードした。1打差の2位タイにオリバー・フィッシャー（英）、ピーター・ローリー（アイルランド）が続き、4アンダー67で回ったアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）が単独4位。

　また先の全米オープンで最後まで優勝争いに絡んだリー・ウェストウッド（英）が2アンダー69、17位タイとまずまずの滑り出しを切ったが、現在欧州ツアー賞金ランク1位のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は同ランク2位のロバート・カールソン（スウェーデン）、ダレン・クラーク（北アイルランド）らとともに1オーバー72で55位タイにとどまった。前週優勝のマーティン・カイマー（独）は5オーバー76を叩き、122位タイと大きく出遅れている。

　単独トップのララサバルはバルセロナ出身で兄もトップアマとして活躍するなどゴルフ一家に育った。しかし魚市場で店を構える父は息子たちに「生活者の苦労を味わえ」と店で修行を積むように命じ、「以前7か月父の店で働いたことがある。毎朝5時半に起きて働きづめだった。あのときの苦労を思えばゴルフなんてラクなもの」と言うララサバル。新鋭がフランスで大暴れを誓っている。