地元オーストリアの選手が大観衆の前で最高のプレーを見せた。

　悪天候のため1日遅れて始まった欧州ツアーのバンク・オーストリア・ゴルフオープン（オーストリア、ファンタナGC）は現地時間6日、第1ラウンドを行った。首位は7アンダー64で6人が並走。3打差以内に25人がひしめき合う混戦模様を見せている。

　そんな中、注目を集めたのが地元期待のマーティン・ウィゲル（オーストリア）だ。チャレンジツアー（下部ツアー）で1勝しただけの選手だが、ビッグネーム相手に堂々のプレーぶりを見せた。この日は、3連続バーディでスタートすると、6番でもバーディ。7番、8番の連続ボギーで失速したかに見えたが、バックナインに入っても3つのバーディを重ねる好調ぶり。圧巻だったのは、最終18番のイーグル。大ギャラリーが見守る中でのスーパープレーで、リーダーボードを駆け上がった。

　これには本人が一番驚いたようで「すごくうれしい。オーストリアでたくさんのギャラリーに囲まれ、こんなすごい選手の中で最高のプレーができるなんて」と、興奮気味に語り、初優勝に意欲を見せた。

　ウィゲルと並ぶトップタイには、ジーブ・ミルカ・シン（インド）、クリスチャン・ネルソン（スウェーデン）ら。前週優勝のスコット・ストレンジ（豪）は2アンダー69で42位タイ。今季復活を遂げたダレン・クラーク（北アイルランド）が1アンダー70で回り、60位タイにつけている。