前週の米女子ツアー、ショップライトLPGAクラシックで今季4勝目を飾った宮里藍が、ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1として初のメジャー優勝に挑む。

　現地時間24日開幕の米女子メジャー第2戦、LPGA選手権（ニューヨーク州ローカスト・ヒルCC）の優勝候補筆頭として乗り込んできた宮里。だが、浮かれている様子は全くなかった。「優勝してNo.1になれたことはまだ信じられない。でも、自分にプレッシャーをかけることはない、これは自分のキャリアにとって新たなスタート。プロセスを楽しみたい」と笑顔で語り、早くも次なる目標を見据えていた。

　予選ラウンドはミッシェル・ウィー（米）とモーガン・プレセル（米）と同じ組。メジャータイトルを狙う肉食系の2人を相手に、宮里の闘志がさらにかきたてられる。

　一方、宮里の優勝で世界ランクNo.2となってしまった申智愛（韓）も満を持して復帰。盲腸の手術で先週まで戦線離脱を余儀なくされていたが、昨年このコースで行われたウェグマンズLPGAの優勝者とあって、もちろん優勝候補の一角。不慮の事態で休んでいる間にライバルに奪われたNo.1の座を一刻も早く取り返そうと、笑顔の裏で強烈な闘争心を燃え上がらせている。

　日本勢は、他に上田桃子、宮里美香、横峯さくら、有村智恵の4人が参戦。樋口久子以来、日本人2人目となるメジャータイトルを狙う。