南アフリカ出身のへニー・オットが6週間前の雪辱を胸に優勝を狙う。

　欧州ツアーのメソリオス・キャピタル・イタリアン・オープン（伊、カステロ・ディ・トルチナスコG＆CC）は現地時間の10日、第3ラウンドを行った。ムービングデーのこの日、絶好のコンディションに上位がスコアを伸ばし、中でも前日2位タイにつけていたオットは11個のバーディ（2ボギー）を量産する快調なゴルフ。通算22アンダーまでスコアを伸ばし、後続に4打差をつけ単独トップに躍り出た。

　通算18アンダー2位タイに前日のトーナメントリーダー、ロバート・カールソン（スウェーデン）、クリスチャン・ニールソン（スウェーデン）、アルバロ・ベラスコ（スペイン）が続き、通算17アンダー5位タイにフィリップ・アーチャー（英）、ロス・マクゴーワン（英）がつけている。また、前日スコアを落として64位タイに低迷していたジョン・デイリー（米）は、6バーディ、2ボギーの4アンダー68で回り、通算8アンダー46位タイとやや順位を上げた。

「今日は本当に良いゴルフが出来た。アイアンがピンに絡んで、たくさんバーディチャンスを作れた」と首位に立ったオット。実は6週間前、ポルトガルでも優勝争いを演じており、そのときは第3ラウンドを終えて後続に5ストロークの大差をつけながら、最終ラウンドで並ばれ、結局プレーオフに敗れて優勝を逃している。「あのときはパットが入らなかった。でも今週はパットの調子が凄い良い。明日は気持ちを切り替えて今度こそ優勝を狙う」。オットはきっぱりとそう言い切った。