46歳のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）があわや『59』の会心のゴルフで単独トップに躍り出る中、17歳のマッテオ・マナセッロ（伊）も優勝戦線に踏み止まった。

　欧州ツアーの伝統の一戦、オメガ・ヨーロピアン・マスターズ（現地時間3日／スイス、クラン・シュル・シエール）の第2ラウンド。マナセッロが生まれる前から同大会に出場し続けているヒメネスが2イーグル、6バーディの10アンダー61をマークし、36ホールの自己ベストとなる通算14アンダーまでスコアを伸ばし、初日の10位タイから単独首位に浮上した。3打差の2位タイに前日トーナメントリーダーのマナセッロとエドアルド・モリナリのイタリアコンビがつけ、通算10アンダー単独3位にミッコ・イロネン（フィンランド）が続いている。

「59が頭をよぎった」と話すヒメネスは15番を終えて10アンダーまで伸ばし、残り3ホールで2つバーディを奪えばヨーロッパ史上初の50台をマークするところだった。しかし3連続パーに終わりギャラリーはがっかり。それでも40歳を超えてから通算17勝のうち10勝を挙げている中年の星は「記録は作れなくても良いゴルフが出来たことに変わりはない。美しい景色の中で本当に素晴らしい1日を過ごすことができた」と余裕の笑顔を見せた。

　一方、出だし4ホールで3バーディを奪う完璧な滑り出しを切ったマナセッロだが、ノーボギーだった初日と違い、この日はボギーを3つ叩いて4アンダー67止まり。先頃ライダーカップへの兄弟出場を決めたモリナリとともにヒメネス包囲網を敷いた。30歳以上の年の差V争い、果たして勝つのは…？