初V狙うE.コフスタッドが単独首位! 小林は最下位発進
2013年8月30日(金)午前11:40
来年のライダーカップに向けた戦いが幕を開けた。
欧州ツアー、ISPSハンダ・ウェールズ・オープンは現地時間29日、ウェールズのセルティック・マナー・リゾートを舞台に第1ラウンドの競技を終了。7アンダー64をマークしたエスペン・コフスタッド(ノルウェー)が単独首位に立ち、2打差の2位タイでリチャード・グリーン(豪)とクリス・ウッド(英)が追走する展開となっている。
今大会は2014年9月開催の欧米対抗戦ライダーカップ(スコットランド、グレンイーグルス)出場に向けたポイントレースの初戦。2010年のライダーカップで欧州チームに勝利をもたらした思い出のコースが舞台となっているだけに、メンバー入りを目指す面々はより一層気合を入れて大会に挑んだ。
そのうちの一人コフスタッドは、ライダーカップ欧州チーム主将に決まっているポール・マクギンリー(アイルランド)と同組でプレー。チャレンジツアー(下部ツアー)での優勝経験しかない26歳だが、この日は終盤15、16、17番で3連続バーディを奪った後、最終18番ではイーグルを奪取。鮮やかなプレーぶりをキャプテンの目に焼き付けた。
自らは1アンダー70でホールアウトしたマクギンリーは「なんて上がりなんだ。バーディ、バーディ、バーディ、イーグルなんて素晴らしい」と、目を丸くした。「とんでもなく飛ばすし、フェアウェイも捉える。あのスコアになるのは当然だ」と、主将に絶賛されたコフスタッド。今季は首の故障もあって欧州ツアーに21試合出場し、そのうち14試合で予選落ち(棄権含む)。現在の賞金ランキングは149位と苦しい戦いを強いられているが、闇の中で光を見出すようなプレーで初優勝を狙う。
その他上位陣は、首位に3打差の4位タイにグレゴリー・ボーディ(仏)、マーク・フォスター(英)、テジャート・ヴァンダーウォルト(南ア)の3人。1アンダー70の15位タイにマクギンリーのほか、ラファエル・ジャクリン(仏)、昨季大会単独2位のゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ(スペイン)らがつけている。
ディフェンディング・チャンピオンのトンチャイ・ジェイディ(タイ)はイーブンパー71で回り27位タイ発進。このほか、トーマス・ビヨーン(デンマーク)が1オーバー72で48位タイ、フランセスコ・モリナリ(伊)は2オーバー73で69位タイで初日の競技を終えた。
日本勢で唯一出場している小林正則は1バーディ、10ボギー、2ダブルボギーと18番パー5での「9」で17オーバー88の大叩き。出場156人中棄権が一人おり、154位とは4打の大差がある最下位の単独155位と大きく出遅れた。