今季PGAツアーに昇格したばかりのルーキー、クリス・カーク（米）が嬉しいツアー初優勝を飾った。

　現地時間17日、全英オープンの裏で行われていた米男子ツアー、バイキング・クラシック（ミシシッピ州、アナンデールGC）は最終ラウンドの競技を終了。前日『64』の好スコアで単独トップに躍り出たカークは、プレッシャーがかかる最終日も安定したプレーで4アンダー68をマーク。トーナメントレコードタイとなる通算22アンダーまでスコアを伸ばし、史上2番目の年長優勝を狙った51歳のトム・パーニスJr.（米）とジョージ・マクニール（米）に1打差をつけて勝利をものにした。

　優勝の決め手となったのは17番パー4。残り140ヤードの池越えのショットをピンそばに寄せて楽々バーディを奪ったカークが、最終18番でともにバーディチャンスを逃したパーニスとマクニールを僅差で振り切った。

　これでルーキーの優勝はシーズン5人目。これだけ大勢のルーキー勝者を輩出したのは1970年以来2度目。昨季ネイションワイドツアー（下部ツアー）で2勝を挙げ賞金ランク2位の資格でメジャーツアーに昇格した26歳のカークは、今季すでにシェル・ヒューストン・オープンで2位タイに食い込むなど、前週までに3度のトップ10入りを記録してきた。

　その他、通算20アンダー4位タイにバド・コーリー（米）、ハンター・ハース（米）、ジム・レナー（米）。カークと同期のルーキーで、この日2位タイからスタートしたカン・スンホン（韓）は最終日にスコアを伸ばしきれず、通算19アンダー7位タイに終わった。

　尚、日本勢唯一出場の今田竜二は第2ラウンドで大きくスコアを崩し予選落ちを喫している。