2人1組で実力を競う米チャンピオンズツアー恒例のイベント、チャンピオンズスキンズゲーム（ハワイ州ロイヤル・カアナパリGC）が現地時間1月29?30日に行われ、ジャック・ニクラウス（米）とトム・ワトソン（米）のコンビが、ぴったり息の合ったところを見せた。

　4ホールがキャリーオーバーとなり、5ホール分の賞金25万ドルがかかった最終日の17番パー3で、ニクラウス＆ワトソン組は土壇場で勝負強さを発揮した。ニクラウスが6番アイアンで3.6メートルのバーディチャンスにつければ、ワトソンがこれをきっちりと沈めバーディを奪取。ベルンハルト・ランガー（独）＆マーク・オメーラ（米）組、フレッド・カプルス（米）＆ニック・プライス（ジンバブエ）組、ファジー・ゼラー（米）＆ベン・クレンショー（米）組という若い面々を押しのけて優勝をさらってみせた。

　目を丸くする後輩たちを尻目に、2日間トータルで31万ドル（約2,540万円）を稼ぎ、2位に1万ドル差（約82万円）をつけて優勝した新旧帝王コンビ。「スキンズは本当に面白いゲーム。初日の2番以来、何とかくらいついていたけど、2人ともあんまり調子はよくなかった。今日になっても決していいとはいえなかったけど、17番でやったね。これぞスキンズゲーム。やるべきところで打つべきショットが打てて、トム（ワトソン）も入れるべきパットを入れたんだ」と、ニクラウスが甲高い声で興奮気味に話せば、ワトソンもその横で静かに微笑んでいた。（STATS-AP）