フランセスコ・モリナリ（イタリア）が飛び出した。

　欧州ツアーのポルトガル・マスターズは現地時間15日、ポルトガルのオセアニコ・ビクトリアGCを舞台に開幕。第1ラウンドで自己ベストに並ぶ9アンダー63と爆発したモリナリが、ジャスティン・ローズ（英）、シャール・シュワーツェル（南ア）、アラステアー・フォーシス（スコットランド）の3人に2打差をつけ、単独首位に立った。

　出だしの5ホールで1イーグル、3バーディと絶好のスタートを切ったモリナリは、そのまま勢いに乗るとさらに5つのバーディ（1ボギー）を重ねての首位発進。「今日は本当にいいラウンドだった。ショットはまずまずだったけど、パッティングが素晴らしく良かったね」と笑顔を見せた。

　好調なプレーでトーナメントをリードしたモリナリだが、前回「63」を出した翌日にひどい経験をしたことがある。それは今年5月のスリー・アイリッシュ・オープンでのこと。今大会と同様初日トップに立ったものの、第2ラウンドにスコア誤記で失格となっていた。だから今回は同じ轍を踏まなないように心がけているはず。前回の失敗を取り返そうと必死になるモリナリは、好調なパッティングを武器に2日目以降も好プレーを披露するに違いない。

　また、賞金王争いを繰り広げる面々には明暗が分かれた。賞金ランキング首位を突っ走るローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が3アンダー69で32位タイと出遅れたのに対し、同ランキング4位につけるリー・ウェストウッド（英）は、6アンダー66の5位タイとまずまずの位置をキープしており、マッキルロイは油断できない状況だ。

　一方、同ランキング21位から大逆転でビッグタイトルを狙うパドレイ・ハリントン（アイルランド）も、マッキルロイと同じ32位タイと出遅れており、巻き返しにかけることになる。