ラファエル・ジャクリン（仏）が激戦を制して復活優勝を飾った。現地時間20日の最終ラウンドが雷雨サスペンデッドとなった欧州ツアーのシチリアン・オープン（イタリア、ドナフガータ・ゴルフリゾート&スパ）は、翌21日の月曜日に残りのラウンドが行われ、最終組の2人が激しい優勝争いを演じた。

　通算11アンダーの単独首位でこの日を迎えたジャクリン。しかし1打差で追っていたアンソニー・ウォール（英）が13番でバーディ奪取し、首位に並ばれる。ジャクリンも負けじと14番のバーディで単独首位の座を奪い返すが、ウォールも16番で再びバーディを奪い応酬。しかし、両者並んで迎えた17番でウォールが痛恨のダブルボギーを叩き勝負あった。ウォールも最終18番でバーディを奪い追いすがったものの、通算11アンダー止まり。15番以降きっちりとスコアカード通りにプレーして通算12アンダーをキープしたジャクリンが、1打差で4年ぶりの優勝を果たした。

　うれしい復活優勝を遂げたジャクリンは、「思っていた以上にうれしい。スタートするなりアンソニー（ウォール）はバーディを2つも取ってプレッシャーをかけてきたから簡単じゃなかったよ。でも我慢していたら14番でいいバーディが取れた」と、久々の勝利の美酒に酔いしれていた。