メジャー10勝、ツアー通算72勝のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が、母となった喜びをかみしめている。

　家庭の幸せとビジネスという第二の人生を歩くため、昨季現役を引退したアニカは、9月1日に長女、エバ・マデリン・マクギーちゃんを出産。ツアー転戦で過ごした人生前半を完全に過去のものとし、母としての幸せにひたっている。

「一番いいのは、スーツケースなしで毎日を過ごせること。今はすべてがクローゼットと引き出しの中に入っているから」と、冗談交じりに語ったアニカ。この気持ちは、1年の大半を転戦、転戦で過ごしたプロゴルファーなら心から理解できるはずだ。

　それでも、ゴルフ界のための仕事やビジネス案件を抱えるアニカは、やはり旅なしで過ごすことはできず、ウィメンズ・スポーツ・ファウンデーションの集まりのためにニューヨークへ飛んだ。これに同行したエバちゃんは、初めて飛行機に乗ったが何の問題もなかったという。

「トーナメントから離れることは難しいと思っていたけど、ゴルフ以上のことがあるとわかった」と、喜びいっぱいに語ったアニカ。出産後、初めてクラブを握り練習するなど、ツアー復帰を否定はしていないものの、しばらくは子育てという得がたい楽しみに夢中になるようだ。