地元のヒーローが低迷する中、異色のゴルファーが単独トップに躍り出た。

　欧州ツアー史上最長の全長7,665ヤードを誇るバースバックG＆CC（スウェーデン）を舞台に行われているSASマスターズは現地時間の24日、第2ラウンドの競技を終了した。2日連続5アンダー68をマークしたリカルド・ゴンザレス（アルゼンチン）が、通算10アンダーでトップへ浮上。1打差の2位に初日のトーナメントリーダー、リー・スラッテリー（英）が続き、通算6アンダー3位タイにパブロ・ララサバル（スペイン）、マーティン・アーランドソン（スウェーデン）らがつけている。

　前週の全英オープンで予選会からの出場を狙ったが本戦進出を逃し、地元アルゼンチンに帰って「1週間、農作業に従事していた」と言うゴンザレス。ブエノスアイレス近郊に、自らが所有する農場と若者のためのトレーニングセンターがあり、そこで冬場に備え樹木を伐採するなど力仕事を行って来たのだとか。「8時から仕事を始めて、夕方の7時まで働いていた」と言うゴンザレスにとって、今週は本業のゴルフが楽しくて仕方ない。地元一番人気でワールドランク7位につけるヘンリック・ステンソン（スウェーデン／通算1オーバー）が50位タイに低迷する中、異色の苦労人が04年以来のツアー5勝目を狙う。