17歳のマッテオ・マナセッロ（伊）が次世代ゴルファーたちの戦いに参戦する。

　昨年6月の全英アマで、124年の大会史上最年少となる優勝を遂げ一躍脚光を浴びたマナセッロは、その1か月後の全英オープンで13位タイに入ると、先日のマスターズにも史上最年少で出場して36位と大健闘。4月19日にようやく17歳の誕生日を迎え、プロ転向を宣言した。

　マナセッロのプロデビュー戦となるのは、現地時間6日開幕の欧州ツアーBMWイタリア・オープン（イタリア、ロイヤルパーク1世ロベリ）だが、タイミングを合わせたように世界のゴルフシーンでは同世代のプロたちが大活躍している。

　米ツアーのクエールハロー選手権で若手世代をけん引するローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が最終日に『62』を叩き出して同ツアー初優勝を果たせば、国内ツアーの中日クラウンズでは、18歳の石川遼がやはり最終日に『58』をマークして逆転優勝を飾ったばかり。そんな中でデビューする17歳のマナセッロには、世界中から期待が集まっている。

　だが、マナセロ自身は期待を尻目にマイペース。「目標は推薦で出られる7試合で来年の出場権を獲得すること。優勝については考えるけど、プレッシャーはないし、慌ててはいない」と落ち着いた調子で口にした。

「リョウのことは知らないけれど、ローリーは知ってるから優勝したのはうれしいよ。でも彼らについて何も言うことはない。誰かのためにプレーするわけじゃなくて、自分のためにプレーするんだからね」とキッパリ言い切っており、そのプレーぶりから目が離せない。