セルヒオ・ガルシア（スペイン）が復活に向けて今季初戦に臨む。

　現地時間27日開幕の欧州ツアー中東シリーズ第2戦、ボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ（バーレーン、ザ・ロイヤルGC）に出場するガルシア。大会を前に「プレーすることを本当に楽しみにしている。ゴルフをエンジョイしたいね」と笑顔を見せている。一時は世界ランクNo.2まで上り詰めた31歳は、2008年11月のHSBCチャンピオンズを最後に勝利の女神から見放され、現在では世界ランク80位にまで転落。

　このスランプを脱出するため、昨年の全米プロ予選落ち後と今大会前にそれぞれ約2か月間試合を離れ、スペインに帰って自分を取り戻すことに専念した。不振の原因については「思うようにプレーできないことでフラストレーションが溜まっていた。技術的なことより、ゴルフをエンジョイできなくなっていたというのが大きかった」と分析。母国で休養と練習に励んだ甲斐あって、「今はすごく前向きにチャレンジしようという気持ちになった」と心情を語っている。

「自分を見失い極度のスランプに陥ることは誰にでも起り得ること。大事なのはそこから自分を取り戻すことなんじゃないかな」と自信をうかがわせるガルシア。かつて“神の子”と呼ばれた男が、再び世界に向けて輝きを放つときは近いか…？