51歳のケン・グリーン（米）が不屈の魂でチャンピオンズツアーのリバティ・ミューチュアル・レジェンズ・オブ・ゴルフ（現地時間23?25日、ジョージア州ザ・ウェスティン・サバンナ・ハーバー・リゾート＆スパ）に出場する。

　昨年6月に兄弟のビルさんとガールフレンドと一緒に乗っていた車が大事故に遭い、2人は死亡。グリーンだけが生き残ったが、右下肢切断を余儀なくされた。その後義足をつけたグリーンは必死でツアー復帰を願ってリハビリに励んだ。だが、今年の1月にさらなる悲劇が襲いかかる。大学生の息子・ハンターさんが寮の自室で亡くなっているのが見つかったのだ。度重なる悲劇にもグリーンは再び試合に出ることをモチベーションにして立ち上がり、ついにツアーに戻って来た。

「ゴルフは僕にとってすべてなんだ。ゴルフを愛している、生活のためにゴルフをしている人もいるけど僕はそうじゃない。プレーしたいんだ。色々なことが起こったけど、チャンスが絶対無いなんて誰に言えるんだい？　僕はロープの中でプレーしてきたんだ。それは特別なことなんだ。だから、ゴルフをすることだけ考えていた」と復帰に際して語ったグリーン。

　今大会は2人1組のチーム戦。昨年も一緒に戦ったパートナー、マイク・リード（米）と共に1番ティーに立つ。尚、他にジェイ・ハース＆フレッド・カプルス（ともに米）、ベルンハルト・ランガー（独）＆トム・レーマン（米）、トム・ワトソン＆アンディ・ノース（ともに米）などの強豪ペアが出場する。