風が強く砂漠の砂が舞う難しいコンディションの中、20歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が首位タイと最高のスタートを切った。

　欧州ツアー中東シリーズ第3戦のドバイ・デザート・クラシックは現地時間4日、アラブ首長国連邦ドバイのエミレーツGCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。大会連覇をかけて臨んだマッキルロイはショットが今ひとつで序盤からボギーが先行したが、3番で10メートルを超える長いバーディパットをねじ込んで何とかイーブンパーで折り返した。

　バックナインに入ると10番、12番でバーディ。パー5の17番で約7.6メートルを、最終18番で約2.4メートルのバーディパットを沈め、この日4アンダー68でラウンド。6人が首位タイに立つ混戦ながら連覇に一歩近づいた。「連覇のためにはいいスタートを切ることが大事だった。68なら良しとしなくちゃ。でもまだ始まったばかりだから」とマッキルロイは気持ちを引き締めた。

　一方、首位タイで並んだジーブ・ミルカ・シン（インド）は、先週の金曜日に息子が生まれたばかりとあってやる気満々。「息子を初めて見た時には涙があふれてきた。本当にエキサイティングで最高のフィーリング」と感動を胸に勝利に突き進む。他に、1月のプレーヤー・オブ・ザ・マンスに選ばれたシャール・シュワーツェル（南ア）、エドアルド・モリナリ（伊）、アレクサンダー・ノレン（スウェーデン）、スティーブン・ドッド（ウェールズ）が首位グループを形成している。

　さらにポール・ケイシー（英）ら5人が3アンダー69で7位タイにつけ、先週優勝したロバート・カールソン（スウェーデン）は2アンダー70で12位タイ。マーティン・カイマー（独）、コリン・モンゴメリー（スコットランド）は1アンダー71で19位タイにつけている。

　尚、昨季の賞金王リー・ウェストウッド（英）は、イーブンパー70で32位タイとやや出遅れた。