ムービングデーにリーダーボードは目まぐるしく入れ替わった。

　欧州ツアーのオメガ・ヨーロピアン・マスターズ（スイス、クラン・サー・シエレ）は現地時間5日、第3ラウンドの競技を終了。この日8位タイからスタートした27歳のアレクサンダー・ノレン（スウェーデン）が上がり4ホールで4つスコアを伸ばす猛攻で8アンダー63をマーク。通算15アンダーとし、2位のシャール・シュワーツェル（南ア）に2打差をつけ単独トップに躍り出た。

　前日2位タイのブラッドリー・ドレッジ（ウェールズ）が通算12アンダーで単独3位。同じく2位タイからスタートしたミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は、通算11アンダーで4位タイに後退。第2ラウンドで『64』と爆発し単独トップに立っていたトーマス・エイケン（南ア）は4つスコアを崩し、通算6アンダー23位タイへと大きく順位を落としている。

「昨日と今日の差はパッティング。チャンスのときに7つ余計にパットが入ってくれた」とツアー初優勝を狙うノレンは好調なラウンドを振り返った。終盤までシュワーツェルにリードを許していたが、15番でイーグルを奪うと続く16番でおよそ4.5メートル、最終18番でおよそ3メートルのパットをぞれぞれ沈めてバーディを奪取。一気にリーダーボードのトップへ駆け上がり「明日も良い日になりそうな気がする」と優勝に意欲を見せた。

　またノレンとともにこの日大きく順位を上げたのが注目の21歳クリス・ウッド（英）。昨年の全英オープンでアマチュアながらトップ5入りすると、プロ転向後に出場した今年の全英オープンで今度は3位タイに食い込み話題に。そのウッドが6アンダー65の好スコアで前日の30位タイから7位タイ（通算10アンダー）に急浮上、実力の片鱗を見せつけた格好だ。