ムービングデーに10バーディの猛攻を見せたルイス・ウーストハウゼン（南ア）が単独トップに躍り出る中、矢野東はズルズルと後退した。

　欧州ツアーのハッサン2世トロフィ（モロッコ、ロイヤルゴルフ・ダルエス・サラーム／レッドC）は現地時間20日、第2ラウンドの競技を終了。前日2位タイにつけていたウーストハウゼンが10バーディ、1ボギーの9アンダー64と爆発。通算20アンダーまでスコアを伸ばし、首位から後退したリース・デービス（ウェールズ）に2打差をつけトーナメントをリードした。

「ショットが凄く良かった。1ラウンドで10個もバーディを獲れる日なんて滅多にないから興奮した」とウーストハウゼン。先のWGC-CA選手権で優勝したアーニー・エルス（南ア）を最後まで果敢なプレーで追いかけた同郷の後輩シャール・シュワーツェル（南ア）の活躍に刺激を受け向上心を新たにした27歳が、この勢いのまま逃げ切りVを狙っている。

　その他、通算16アンダー3位タイにトーマス・レベ（仏）とトーマス・エイケン（南ア）が続き、通算15アンダー単独5位にイグナシオ・ギャリド（スペイン）。

　一方、前日の好プレーで上位へ浮上していた矢野東だが、この日はボギーが先行する苦しい滑り出し。前半だけで3つのボギーを叩くと、後半やや持ち直したものの、勝負どころの16番で再びボギー。結局2オーバー75と崩れ、通算5アンダーは41位タイに後退した。最終日、矢野が再浮上を目指しチャージをかけることができるか、注目だ。