矢野東が快調にスコアを伸ばし、上位を狙える位置に浮上した。

　欧州ツアーのハッサン2世トロフィ（モロッコ、ロイヤルゴルフ・ダルエス・サラーム／レッドC、ブルーC）は現地時間の19日、第2ラウンドの競技を行ない、この日距離があり難易度の高い方のレッドC（パー73）をプレーした矢野は6バーディ、1ボギー、5アンダー68の好スコアをマーク。通算7アンダーとし、初日の30位タイから16位タイへ順位を上げた。国内ツアーの開幕までおよそ1か月。オフの間鈍った試合勘を戻すためにも、週末は優勝争いの緊張感の中でプレーしたい。

　首位はブルーC（パー72）を『64』で回った24歳のリース・デービス（ウェールズ）で通算13アンダー。アマチュア時代はローリー・マッキルロイ（北アイルランド）とともに活躍。2週間前マレーシア・オープンで3位に入り目下上り調子の若手が、トーマス・レベ（仏）、イグナシオ・ギャリド（スペイン）、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）に2打差をつけてトーナメントをリードした。

　初日トップのニック・ドハティ（英）は易しい方のブルーCで3つしかスコアを伸ばせず、通算10アンダー5位タイに後退。その他、ワールドカップを兄弟で制したモリナリ兄弟の弟フランセスコ・モリナリ（伊）、ピーター・ローリー（アイルランド）、サム・リトル（英）らが通算9アンダーで8位タイにつけている。