ここ数か月の間、好調をキープしているエドアルド・モリナリ（伊）。現地時間20日に終了した欧州、サンシャイン両ツアー共催の南アフリカ・オープン選手権（南ア、ウェスタン・ケープ、パールバレー・ゴルフエステーツ）では逆転優勝を逃し4位タイに終わったが、ワールドランキングトップ50入りが濃厚になって来た。

　昨年の今頃も南アフリカの2連戦に出場し、ともに予選落ちに終わり失意のどん底に居たモリナリ。08年前半はなんとか予選をクリアしていたが、中盤以降は6試合連続で予選落ちするなど、賞金を稼いだのはわずか2試合という低迷ぶり。欧州ツアーのシードを逃し、今季は下部組織のチャレンジツアーでの戦いを余儀なくされていた。

　かつて全米アマのビッグタイトルを獲った男のプライドはズタズタ。弟フランセスコの後塵を拝し、やることなすこと全て上手く行かない時期もあった。しかしここに来て立て続けにチャレンジツアーで勝利を挙げると、初来日して挑んだダンロップフェニックスで優勝。ワールドカップでも勝利を飾り、南アフリアでも優勝戦線を賑わした。

　世界ランクでもっとも低迷していた時期がいつなのかはさだかではないが、昨年は少なくとも400位以内には入っていない。そして先週のアルフレッド・ダンヒル選手権終了時点で55位まで順位を上げた。50位以内に入れば来年のマスターズに加え、様々なビッグトーナメントに無条件で出場することが出来る。ここ数か月で一躍時の人となったモリナリの世界を股にかけた戦いが、いよいよ始まる。