シニアの二枚看板が期待通りの活躍を見せ、フレッド・カプルス（米）が逃げ切りVを飾った。

　米チャンピオンズツアーの東芝クラシックはカリフォルニア州ニューポート・ビーチのニューポート・ビーチCCを舞台に現地時間7日、最終ラウンドの競技を終了。前日トップに立ったシニアルーキーのフレッド・カプルス（米）が1イーグル、5バーディ（1ボギー）の猛攻で6アンダー65をマーク。通算18アンダーまでスコアを伸ばし、早くも今季2勝目を挙げた。

　昨年の10月、満50歳になったプレジデンツカップ米チーム主将は今季「チャンピオンズツアーに専念する」と宣言。すると出場2試合目のACEグループ・クラシック（2月）でいきなり優勝。そして今回も後続に4打差をつける圧倒的な強さを見せつけ、出場2試合連続Vを達成した。

　4打差の単独2位にロニー・ブラック（米）が入り、通算12アンダー3位タイにトム・レーマン（米）、盧建順（台）の2人。この日9アンダー62の猛チャージを見せたトム・ワトソン（米）が通算11アンダーで前日の29位タイから一気に5位タイに浮上し、ギャラリーをわかせた。同じ5位タイにローレン・ロバーツ（米）が入っている。

　日本勢はこの日10番スタートの尾崎直道が出だし直後の11番から3連続バーディで波に乗るかに思われたが、後半は堪え切れずにボギーを叩き、2アンダー69。3日目にして初の60台をマークしたが、通算1オーバーは前日の55位タイから49位タイへ順位を上げるにとどまった。

　また青木功は3日間で1つしかバーディを奪えず、通算16オーバー75位に終わっている。