出場99選手中、83人がアンダーパーをマークした大会初日。現世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ（米）がまさかのオーバーパーを叩いて予選突破に黄信号が灯っている。

　米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦、ドイツ銀行選手権（マサチューセッツ州、TPCボストン）が現地時間3日に開幕。第1ラウンドを10番ホールからスタートしたタイガーは、出だし6ホールで4つのボギーを叩き出端をくじかれると、中盤連続バーディで立ち直るかと思われたが、後半も我慢のゴルフで1バーディ止まり。結局3バーディ、4ボギーの1オーバー72と不本意なスコアに終わり、トップと9打差の87位タイに甘んじた。

　次週行われるプレーオフシリーズ第3戦に進むためにはフェデックスカップポイントランク70位以内に入らなければならないが、そのためには少なくともタイガーは57位以上の成績が必須。つまり予選をクリアしない限り第2戦での敗退が決まってしまう。「今日はやるべきことができずに終わってしまった。スイングもそうだし、パットでもヘッドをリリースできずに引きずってしまった。天気にもよるが、明日はビッグスコアを狙うつもりだ。幸い今日の後半も集中して自分のゴルフをすることができたから、その流れを明日にも繋げたい」とタイガー。果たして明日、目の覚めるようなチャージで巻き返しなるか。

　上位は初日同組で回った22歳のジェイソン・デイ（豪）とザック・ジョンソン（米）が8アンダー63と爆発し首位の座を分け合った。1打差の3位タイに21歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、ブライアン・デービス（英）の欧州勢とハンター・メイハン（米）、チャーリー・ホフマン（米）、ライアン・ムーア（米）らが続いている。デイとマッキルロイはポストタイガーの騎手と呼ばれる若手のホープ。彼らの動向からも目が離せない。また、主将推薦でライダーカップ出場を決めたばかりのルーク・ドナルド（米）とフェデッックスカップチャンピオン候補の一人、スティーブ・ストリッカー（米）らが6アンダー65で回り11位タイにつけた。

　日本勢唯一出場の今田竜二は5バーディ、1ボギーの4アンダー67をマークし、28位タイとまずまずの滑り出し。周囲の状況にもよるが今大会で30位以内に入れば、フェデックスカップポイントランク70位までが出場するプレーオフシリーズ第3戦進出が可能になりそうだ。