全米プロゴルフ選手権王者のキーガン・ブラッドリー（米）が、メジャー王者たちの頂点に立った。

　今季のメジャーチャンピオン4人が激突する米男子ツアー、PGAグランドスラム・オブ・ゴルフは現地時間19日、バミューダ諸島のポート・ロイヤルGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。ローリー・マキロイ（北アイルランド）と並び4アンダーで首位発進したブラッドリーが、イーブンパー71でプレーして通算4アンダーをキープし、メジャー王者4人による戦いを制した。

　同じく4アンダーでスタートしたマキロイは思うようなプレーができず、この日4オーバー75。これに代わってマスターズ王者のチャール・シュワーツェル（南ア）が6アンダー65の猛チャージをかけて通算3アンダーとし、ブラッドリーには1打差届かなかったものの2位に順位を上げてホールアウトした。マキロイが3位、前日最下位発進の全英オープン王者ダレン・クラーク（北アイルランド）はこの日も3オーバー74とスコアを落とし、通算9オーバーの最下位に終わっている。

「シュワーツェルのプレーは途中まで本当に驚くほどだった。まるで全ホールでバーディを取ってくるみたいだったよ」と苦笑いしながらも、これを振り切ったブラッドリー。強風の中でのプレーを振り返り「優勝がかかった18番のパーパットはシビれたね」と大きく息を吐いた。

　一方、この日猛チャージを見せたシュワーツェルは「風が吹いていたのを見てうれしくなった。風が強い中でプレーするのは得意だからね」と言いながら、わずか1打差の2位に悔しそうな表情を見せていた。