今季から米男子ツアーを主戦場にすることを宣言し、ホームツアーである欧州での試合を減らしたアーニー・エルス（南ア）が、現地時間20日に英国ウエントワースCで開幕する欧州ツアーのフラッグシップ・トーナメント、BMW PGA選手権に出場する。現在の自宅があるフロリダ州に家族で引っ越すまでは、ウエントワースに家を持ちツアーの根城としていたエルス。今大会が開催されるコースはまさに“庭”のようなものであり、得意なコースで大会初優勝を狙う。

　同大会には15回出場しながらトップ10入り6回、うち2位（2位タイ含む）が3回あるだけで優勝とは無縁のエルス。同コースが舞台だったワールド・マッチプレー選手権では通算7勝もしていることから、“ツアー七不思議”と呼ばれているほどだ。だが、シーズン序盤で米ツアー2勝を挙げフェデックスカップポイントランク首位に立っている今年こそ、不名誉なジンクスを吹き飛ばそうと燃えている。

　世界ランクトップ10以上の出場選手では、エルスの他に昨季欧州ツアー賞金王のリー・ウェストウッド（英）、次世代を担う21歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、イアン・ポルター（英）、ディフェンディング・チャンピオンのポール・ケイシー（英）が顔を揃え、さらにメジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）、世界ランク11位のマーティン・カイマー（独）ら強豪たちが欧州のビッグトーナメントで激突する。