7つのバーディを量産したスティーブ・ストリッカー（米）と6番でホールインワンを達成したダスティン・ジョンソン（米）がトーナメントをリードした。

　米男子ツアー今季第5戦のノーザン・トラスト・オープンはカリフォルニア州リビエラCCを舞台に現地時間5日、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行なったが、雨のため進行が遅れ2日連続順延が決定した。

　そんな中、暫定トップに立ったのは7バーディ、1ボギーの6アンダー65をマークしたストリッカーと、16番ホールを終えて通算10アンダーまでスコアを伸ばしたジョンソンの2人。3打差の暫定3位にアンドレス・ロメロ（アルゼンチン／15ホール終了）が続き、通算6アンダー暫定4位タイにケビン・スタドラー（米）とティム・ウィルキンソン（ニュージーランド）、ジャスティン・ローズ（英）がつけている。

　またこの日5アンダー66の好スコアで回ったアンソニー・キム（米）が、通算5アンダーで石川遼（13ホール終了）らと並び暫定7位タイに順位を上げ、初日83位タイと大きく出遅れていたフィル・ミケルソン（米）が通算4アンダーでアーニー・エルス（南ア）らと並び、暫定11位タイへジャンプアップした。

「18番（10番スタート）でチップインバーディを獲ってから波に乗れた」と言うストリッカーは、バック9で4つのバーディを荒稼ぎしリーダーボードを駆け上がった。「グリーンを外しても寄せワンで凌げたのが大きい」という言葉通り、18ホールで費やしたパットはわずか『22』パット。ソニー・オープン・イン・ハワイ以来の登場だが、同大会で単独3位に入った勢いそのままの好調ぶりに「ちょっと自分でも驚いている」と本人。世界ランクNo.3のベテランが、俄然優勝候補の筆頭に躍り出た。

　また70人以上をごぼう抜きにしたディフェンディング・チャンピオンのミケルソンは「ティーショットが良かったので、セカンド以降アグレッシブなゴルフが出来た。昨日もスコアほど内容は悪くなかったし、明日さえ上手く乗り切れば最後まで優勝争いに加われるような気がする」と前を向く。大物が上位に浮上したことで、俄然勝敗の行方から目が離せなくなってきた。