大会初日が荒天中断の影響で日没サスペンデッドとなり変則スケジュールで行われているライダーカップ（ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート）は、現地時間2日の第2セッションを終えた時点で米国チームが6対4で欧州チームをリードしている。

　ヨーロッパとアメリカが国の名誉と威信をかけ、賞金額ゼロで2年に1度チーム戦で激突する世紀のイベント。今回の注目は何といってもシーズン未勝利に終わった世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ（米）が誰とペアを組み、いつ登場するのかということ。大会前、米国チーム主将のコリー・ペイビン（米）は「タイガーをすべてのマッチに出場させるとは限らない」と明言していたが、蓋を開けてみるとタイガー組の活躍で米国チームが先手を取った。

　初日から順延となっていた第1セッションのフォーボール（2人1組で良い方のスコアを採用）4マッチでスティーブ・ストリッカー（米）とペアを組んだタイガーは、イアン・ポルター＆ロス・フィッシャー（ともに英）組を2アップで撃破。米国チームもこの第1セッションで2勝1分1敗（勝：1ポイント、分：0.5ポイント、敗：0ポイント）と一歩リード。引き続き行われた第2セッションのフォーサム（2人が1つのボールを交互に打つ）6マッチでも、タイガー＆ストリッカー組はミゲール・A・ヒメネス（スペイン）＆ピーター・ハンソン（スウェーデン）のベテラン組を4アンド3の大差で下し貴重な1ポイントを追加した。

　2人の勢いに後押しされるようにアウェイで戦う米国チームは第2セッションを3勝1分2敗とし、合計獲得ポイントで6対4とリードを奪い第3セッションに突入。「スティーブ（ストリッカー）のストロークは素晴らしい。パッティングはすべて入りそうな雰囲気が漂っているので、見ていて楽しい」と、タイガーは昨年のプレジデンツカップでもパートナーを組み連勝を重ねたストリッカーを絶賛。一方のストリッカーも「一緒にプレーしていると心地よい。お互いを補い合うチームワークが出来ている。タイガーのアイアンは信じられないくらい良いね」とパートナーを称えた。

　ところが、第3セッションに入るとそれまで劣勢だった欧州チームが反撃を開始。タイガー＆ストリッカー組が登場したフォーサム2マッチでは、ルーク・ドナルド＆リー・ウェストウッドの英国ペアが9ホールを終え4アップとタイガー組をリード、フォーボール4マッチも現在のところすべて欧州チームがリードしている。しかし、初日に続き日没サスペンデッドとなったため第3セッションの6マッチはいずれもホールアウトできず。両チームの各12選手がマンツーマンで当たるシングルスマッチの第4セッションを戦い終えるまで、勝負の行方から目が離せない！