全米オープン王者のルーカス・グローバー（米）が、メジャータイトルに続く勝利を狙っている。

　現地時間20日開幕のウィンダム選手権（ノースカロライナ州グリーンズボロ、セッジフィールドCC）は、米ツアーのフェデックスカップレギュラーシーズン最終戦。大会終了後の同カップポイントランク125位までが、次週のザ・バークレイズからのプレーオフシリーズに出場できる。その順位以下の選手は賞金シードをかけてシーズン終盤のフォールシリーズ行きとなるため、ボーダーライン上の選手にとっては大切な一戦となる。

　そんな中、全米オープンに勝ち、その後も試合に出続けているグローバーはWGC-ブリヂストン招待19位タイ、全米プロ5位などの好成績を残している。現在同ランク5位でサバイバルレースには縁がない。それでも大きな意味を持つメジャー優勝の次の1勝を目指して、前評判の高い中で今大会に臨む。

　対照的に、数少ないスポンサー推薦で、賞金もポイントも稼ぎたいジョン・デイリー（米）のような選手は背水の陣を強いられる。前週の全米プロでは第1ラウンドの上がり2ホールで連続ダブルボギーを叩き、腰痛を理由に棄権。思うようにゴルフを立て直すことができず、フラストレーションはたまる一方だが、すでにそんなことを言っている場合ではない。とにかく結果を出して、プレーできる機会を確保するしかないのが現状とあって、目の前の1打にひたすら集中する。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンのカール・ペターソン（スウェーデン）、実力者のセルヒオ・ガルシア（スペイン）、アダム・スコット（豪）、ジーブ・ミルカ・シン（インド）らも参戦。サバイバルレースを引っかき回す。