先週、国内男子ツアー初優勝を飾ったばかりの薗田峻輔が今度はホストプロとして大会に挑み、2週連続優勝を狙う。

　7月1日開幕のTOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood（三重・TOSHIN Lake Wood Golf Club）は、今年初めて開催される新規トーナメント。全英オープンの日本予選終了直後とあって、トッププレーヤー達の欠場も予想されたが、試合数が少ないこともあり石川遼以外は大半の選手が出場する。

　注目は“石川遼の先輩”として知られる薗田だ。明治大学に進学したため、偉大になってしまった後輩より3年遅れで昨年末にプロ転向。ツアー1年目にして先週のミズノオープンで勝利を手にしたばかりの新鋭だ。

　杉並学院高時代には関東アマで優勝するなど名を知られたトップアマだったが、実は中学時代に単身で豪州に渡り、ゴルフ漬けの生活を送った経験も持つ実践派でもある。もちろん、将来の米男子ツアー参戦を見据えての留学。自ら日本人の少ない学校を選んだり、積極的に現地で友達を作ったりして英語の中に飛び込んでいった。

　いつも笑顔でいる印象があるが、それは当時、ムッツリしていては友達ができないことで身につけた“技”。初優勝で全英オープン出場権も手に入れたが、薗田にとっては計画通りの海外進出に違いない。

　今大会はスポンサー契約を結ぶ企業がスポンサードするとあって、恩返しには絶好の機会。昨季賞金ランキング2位の池田勇太や、絶好調のベテラン・藤田寛之、丸山茂樹ら実力者が勢揃いする中で、力の証明と言われる2勝目を一気につかみたいところだ。