日本勢2人が今大会のベストスコアタイでリーダーボードを駆け上がった。

　メジャー今季最終戦、全英リコー女子オープンの前哨戦で欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズ（仏、エビアン・マスターズGC）は現地時間の24日、第2ラウンドの競技を終了した。この日6アンダー66と爆発した宮里藍が通算9アンダーで前日の8位タイから一気に首位タイに浮上。ツアー4年目して悲願の初優勝のチャンスが巡ってきた。同じトップタイには昨季大会で2位タイのナ・エン・チョイ（韓）と、欧州ツアー所属のベッキー・ブリュワートン（ウェールズ）がつけている。

　また、初日27位タイの三塚優子が宮里（藍）と同じベストスコアタイでジャンプアップ。ポーラ・クリーマー（米）、ソフィ・グスタフソン（スウェーデン）らと同じ5位タイの好位置を確保した。こちらはビギナーズラック（今大会初出場）で一気に金星を狙う。

　第1ラウンドの成績順でペアリングが決まった第2ラウンド、宮里（藍）は上田桃子、カリー・ウェブ（豪）と同組でプレーした。尊敬するウェブと一緒だと「気が合うし、いつも雰囲気が良くなる」と3番で約5.5メートルの難しいパットをねじ込んでバーディ。前半を2アンダーで折り返すと、10番、11番、13番と怒濤のバーディラッシュ。15番でボギーを叩いたが、上がり3ホール中2ホールできっちりバーディを奪い、6アンダー66の好スコアをマークした。

　今季はここまでベスト10に6回入るなど好調だが、本人はその成績を「ここ数年の貴重な経験が生きている」と話し、「今は自分のゴルフに100パーセント集中出来ている。自信もある」と胸を張った。過去に何度も優勝の手前まで行き涙を呑んだが、「好調」と言うパッティングを武器に、今度こそトロフィをその手で抱く姿が見たい。

　他の日本勢は前日出遅れていた大山志保が4アンダー68で通算2アンダー26位タイに順位を上げた。だが、初日宮里（藍）と同じ8位タイの上田は「噛み合わなかった」と3オーバー75を叩き、通算イーブンパーで原江里菜、ロレーナ・オチョア（メキシコ）らと同じ43位タイに後退。有村智恵は通算1オーバー52位タイ、宮里美香は通算3オーバーと崩れたが、カットラインぎりぎりの69位タイで予選をクリア。総勢7名が決勝ラウンド進出を決めた。

　一方、ディフェンディング・チャンピオンのヘレン・アルフレッドソン（スウェーデン）が首位グループに4打差の14位タイと連覇を狙えるポジションにつけている。ミッシェル・ウィー（米）は通算1アンダー35位タイにとどまっている。