女子版ライダーカップと呼ばれる欧米チーム対抗戦ソルハイムカップ（アイルランド、キリーンキャッスル）は現地時間24日に2日目の競技を終え、通算ポイント8対8の同点で最終日のシングルスマッチを迎える展開となった。そんな中、注目を集めているのがシングルスで過去負けなしのポーラ・クリーマー（米）だ。

　フォーボール方式（2人のうち良い方のスコアを採用）で行われた2日目の最終マッチでブリタニー・リンシコム（米）とペアを組み、ヨーロッパチームを3アンド1で下し、貴重な1ポイントを稼いでチームに貢献したクリーマー。「今日の勝因はすべてリンシコムのパット。彼女のお蔭で勝てたんです」と謙遜したが、リンシコムは「ポーラ（・クリーマー）の励ましがあったからこそ強気のゴルフが出来た」とチームワークでの勝利を強調した。

　問題は最終日12戦行われるシングルスの結果がどうなるか。デビューイヤーの2005年以来、4回連続で同大会に出場しているクリーマーだが、過去3回（05、07、09年）のシングルスで負けがない。4連勝の期待がかかる最終日は第1マッチにいきなり登場し、2009年の全英リコー女子オープンチャンピオンのカトリオーナ・マシュー（スコットランド）と対戦する。

「もちろん勝って記録を伸ばしたいという気持ちはありますけれど、結果を求めすぎてはダメ。自分のゴルフに徹することが大事です。でも私はマッチプレーが大好き。コースではなく対戦相手と勝負できるところが良いんです。常に勝ちを意識しているのでプレッシャーは普段と同じ。明日もベストを尽くします」と必勝を誓ったクリーマー。シングルス初戦を勝って1ポイントを先取すればアメリカチームも波に乗ることが出来る。クリーマーの出来次第で流れが決まるはずだ。