先週“準メジャー”ザ・プレーヤーズ選手権のプレーオフで5年ぶりとなる米ツアー優勝を逃したデビッド・トムズ（米）が、その悔しさを次の戦いにぶつけてくる。

　現地時間19日開幕の米男子ツアー、クラウン・プラザ招待 at コロニアル（テキサス州、コロニアルCC）に出場するトムズは、今大会は自宅からそう遠くないだけにリラックスした気分で臨める。「これが次の試合でよかったよ。来るのが大変じゃないからね。こんなに調子がいい時にここで試合があるのは本当にいいタイミング。いいプレーができる気がするよ」と笑顔をのぞかせた。

　先週は、崔京周（韓）との激戦が72ホールで決着せずにプレーオフに突入。TPCソーグラスの名物アイランドグリーンの17番パー3でバーディチャンスからまさかの3パット。ボギーを叩いてを自滅しているだけに、落ち込んでいるかと思えばそんなことはない。いいゴルフができていることがうれしくて仕方がないのだ。「（プレーオフ負けは）もうすんだこと。ただ前に進むだけだよ」と、ポジティブなコメントを残す。

　予選ラウンドでは、昨年の米ツアー賞金王で、今大会唯一の世界ランクトップ10選手のマット・クーチャー（米／同10位）と同じ組。今季は、2月に2大会連続で予選落ちしたが、その後は7大会で3回、トップ5入りと好調な2001年の全米プロゴルフ選手権王者が、期待に応えようと目を輝かせている。

　また、ディフェンディング・チャンピオンのザック・ジョンソン（米）も、ザ・プレーヤーズ選手権で12位タイと好調のまま現地入り。今年は優勝経験のあるマスターズで予選落ちするなど今ひとつだったが、メンタルトレーナーのサポートで好調へのきっかけをつかんでおり、連覇も視野に入れている。

　その他、ルーカス・グローバー（米）、ジム・フューリック（米）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、リッキー・ファウラー（米）、今田竜二らも出場。さらに、今季、米チャンピオンズツアーで圧倒的な強さを誇るトム・レーマン（米）も参戦。小さなグリーンでショットメーカー向きの“ベン・ホーガンの庭”と呼ばれるコロニアルCCで、ベテランの意地を見せたいところだ。