藍＆美香のダブル宮里がまずまずのプレーで上位を伺う中、元世界ランクNo.1の申智愛（韓）が爆発的スコアをマークし暫定トップに躍り出た。

　メジャー前哨戦でもあるキア・クラシック（カリフォルニア州、パシフィック・パームズ・リゾート）は現地時間25日、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行ったが、降雨のためスタートが3時間遅れたため多くの選手がホールアウトできず2日連続日没順延となった。

　そんな中、初日暫定4位タイと健闘した宮里美香は前半ボギーを先行させながら中盤以降バーディを奪い返しイーブンパー73でホールアウト。通算3アンダーで暫定8位タイに踏ん張った。

　また先輩の宮里藍は2日連続の1アンダー72で回り通算2アンダーの暫定11位タイ。米女子ツアー常駐組の3人が共同で立ち上げたチャリティ基金「まけるな日本」のバッジをつけての参戦に気合いが入る“ダブル宮里”。震災で甚大な被害を受けた日本の人々を勇気づけるためにも、決勝ラウンドでのチャージを胸に誓っている。

　一方、この日は世界ランク2位の申が大躍進。本人が「スタートからバーディ列車に飛び乗った感じ（笑）」と言う通り、前半から3連続バーディをマークするなど目の覚めるようなプレーでキャリア自己ベストの9アンダー64（9バーディ、ノーボギー）と爆発。通算12アンダーまでスコアを伸ばし暫定ながらトップに立った。

「ショットもパットも良かったです。私にとって世界ランク1位は夢だし目標。その位置にいることがとても重要です。経験してみて思った以上にプレッシャーがかかることもわかったけれど、またあの場所に立ちたい」と世界ランク1位返り咲きに向け優勝の二文字に照準を合わせた。

　その他上位陣は、通算8アンダー暫定2位にサンドラ・ガル（独／9ホール終了）が続き、通算6アンダー暫定3位タイにシェラ・チョイ（韓）と前日首位のアマンダ・ブルーメンハースト（米）の2人。

　ダブル宮里以外の日本勢は、上田桃子が第2ラウンドの11ホール終了時点までスコアカード通りのパープレーを披露し、通算1オーバー（11ホール終了時点）暫定43位タイにつけたが、大山志保はスコアを1つ落とし、通算3オーバー暫定70位タイと予選通過が微妙な状況となっている。