宮里藍が昨年シーズン5勝目を飾った思い出の大会に戻ってくる。

　今季最後のメジャー大会、全英リコー女子オープン以来3週間ぶりの開催となる米女子ツアーは現地時間19日、宮里がディフェンディング・チャンピオンとして臨むセーフウェイ・クラシック（オレゴン州、パンプキン・リッジGC）が開幕する。昨年、宮里がクリスティー・カー（米）、ナ・エン・チョイ（韓）というライバル2人を押しのけて2打差で勝った同大会。今年は賞金ランキングトップ30のうち宮里を含む29人が集結し、メジャー大会並みの厚いフィールドの中で激戦が繰り広げられる。

　今季はなかなか優勝できずに苦しんだ宮里だったが、全米女子オープンで6位タイに入った後、エビアン・マスターズで待望の今季初優勝。だが、満を持して臨んだ翌週の全英リコー女子オープンでは予選落ちに終わった。その悔しさを胸にアメリカに戻ってきており、連覇に並々ならぬ意欲を燃やしている。

　ライバルたちも負けてはいない。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）は、前戦の全英リコー女子オープンで優勝したばかり。22歳6か月という男女併せて史上最年少でのメジャー通算5勝目を挙げており、偉業を成し遂げた勢いのまま、シーズン終盤戦でも大暴れを目論んでいる。

　もちろんロレックスランキング2位のカー、同3位のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）、同4位の申智愛（韓）、同5位のチョイらも参戦して宮里に挑む。

　日本勢は他に宮里美香、上田桃子、野村敏京が出場する。