20歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が、賞金王を目指し意欲満々で欧州男子ツアー、アブダビ・ゴルフ選手権（現地時間21?24日、UAE、アブダビGC）に臨む。

　昨季、序盤戦のドバイ・デザート・クラシックで優勝したマッキルロイは、その後トップ10入り10回と突っ走り賞金ランキング首位でツアー最終戦を迎えた。2000年の賞金王、リー・ウェストウッド（英）に逆転優勝されタイトルこそ取れなかったものの、3位に入り堂々の同2位。世界にその実力を十分示してシーズンを終えた。

　今大会が初戦となるマッキルロイの今季の目標は、世界中で複数回優勝しメジャーでも優勝争いをし、現在10位の世界ランキングを5位に上げること。「今年はよりプレッシャーがかかると思う。トップ10には入れたけど、ここから上は40位から20位になるよりはるかに難しいだろうから。去年もたくさんの試合でいい位置にいたのに1勝しか出来なったのはちょっと残念だったから」と饒舌なマッキルロイ。最終戦以降、ゆっくり英気を養い迎えるシーズンにピタリと照準を合わせている。「去年は米ツアーにも挑戦し、そこで経験をたくさん積んだ。それがメジャーの舞台で生きたと思う」と自信満々。メジャーとWGCでの優勝が目標だが「とにかくすべての試合でいいプレーがしたい」と、今年の意気込みを語った。

　また、右手首の腱を痛めて試合から離れていた世界ランキング13位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）も、今大会から戦線復帰。「幸いにも手はよくなっている。（昨年の最終戦）ドバイの後、プレーをしなければ10?15日で治るとドクターは言ったけど、ワールドカップゴルフがあったから。それで、その後6週間かかったんだ」というガルシア。6週間まったくクラブを握ることなく過ごし、リハビリにも務めて今大会に間に合った。「寒いと少し痛いけど、ボールを打ってもあまり痛くない。シーズンのスタートとしては完璧な状態とはいえないけど『痛くなければ大丈夫』とドクターも言ってくれたから」と、新しいシーズンに気持ちを切り替えている。

　昨年の賞金王ウェストウッドももちろん参戦。連覇を狙うポール・ケイシー（英）、ベテラン、コリン・モンゴメリー（スコットランド）らとともに若い面々に天下を取らせまいと、にらみを利かせる心積もりだ。