リーダーボードの上位を欧州勢と韓国勢が分け合った。

　米女子ツアーの第31回 LPGAコーニング・クラシックがニューヨーク郊外のコーニングCCを舞台に現地時間の22日、第2ラウンドの競技を終了。今年をもって30年以上続いた老舗のトーナメントは幕を下ろすが、上位に米国勢の姿はなくヨーロッパ出身の選手と韓国人プレーヤーがひしめき合っている。

　そんな中、トーナメントレコード（36ホール）の通算14アンダーで単独トップに立ったのがフランス出身のカリーン・イシャー。2打差の単独2位に06年の今大会チャンピオン韓煕円（韓）が続き、通算10アンダー3位タイにサンドラ・ガル（独）、ミカエラ・パームリッド（スウェーデン）、リー・スンワ（韓）、ナ・エン・チョイ（韓）、サラ・ケンプ（豪）、カン・ソーヨン（韓）の面々がつける展開。

　首位に立ったイシャーは「このコースはヨーロッパの景色を思い出させてくれます。距離はないけれど戦略的でヨーロッパ勢にとっては多分懐かしい風景。だから皆頑張っているんじゃないかしら？　韓国勢じゃなく欧州勢がトーナメントをリードしているのを見るのは良い気分」と好調の要因を分析したが、絶好のコンディションに恵まれたこの日も、前日に続き上位はバーディ合戦の様相を呈していた。

　もちろん日本勢もバーディ量産態勢に。中でも素晴らしかったのが初日54位タイと出遅れていたルーキーの宮里美香。前半だけで3連続を含む6バーディの猛攻でリーダーボードを急浮上すると、後半は2バーディ、3ボギーと失速したものの、5アンダー67の好スコアをマーク。通算7アンダーとして20位タイへ大きく順位を上げた。

　また初日86位タイと出遅れていた上田桃子も、前日「（バーディが）獲れずに悔しい」と嘆いていた2番と5番のパー5できっちりバーディとイーグルを奪取。ノーボギーの5アンダー67とスコアを伸ばし、通算5アンダーで39位タイに浮上した。

　その一方で初日、日本勢としては最上位の32位タイ発進だった宮里藍と大山志保はやや苦しいラウンド。出だし2連続ボギーでつまずいた藍は、その後4つのバーディを奪ったが、2アンダー70止まり。通算5アンダーは上田と同じ39位タイにとどまった。この日1つスコアを落とした大山は通算2アンダーとしたが、カットラインに1打足りずに無念の予選落ちを喫している。