ロレーナ・オチョア（メキシコ）が賞金ランキング首位の定位置を奪還するべく、大会4連覇を狙っている。

　現地時間14日開幕の米女子ツアー、サイベース・クラシック（ニュージャージー州クリフトン、アッパー・モントクレアCC）は、オチョアが06年以来3連覇を続けている得意大会。今季は好調ながら今ひとつ勝ちきれず、7試合でまだ2勝しかしていない。普通の選手なら上出来の成績だが、ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のオチョアにとっては不本意な結果。「いつも勝つためにプレーしている」と言うのだから、表面には出なくても焦りがあるはずだ。

　それが形になっているのが、賞金ランキングだ。試合数がまださほど多くないため、クルクルと入れ替わっている。申智愛（韓）を抜いてトップに立ったと思ったら、前週優勝したクリスティー・カー（米）にその座を奪われ2位に転落。再び取り返すためにも今大会は大切な意味を持っている。第1ラウンドの組み合わせはカー、ポーラ・クリーマー（米）と相手にとって不足はない。次代を担うであろう申、ミッシェル・ウィー（米）らも参戦する大会は、否が応でも盛り上がるに違いない。

　日本勢も宮里藍、上田桃子、大山志保、宮里美香の4人が勢揃いする。ツアー4年目を迎えた宮里（藍）と、ルーキーの大山は、いずれも前週トップ10入りしており好調を維持。不調にイラ立ちを隠せない上田と、上位を狙う宮里（美）は浮上のきっかけを探している。誰が最初に優勝するか競っているわけでもないだろうが、層の厚い米女子ツアーで戦う以上、常に勝利を狙わなくてはならない。それだけに、全員が戦闘態勢を整えて大会に挑む。