ロレーナ・オチョア（メキシコ）が優勝経験のない大会で初めての勝利を狙っている。

　米女子ツアーのミケロブ・ウルトラ・オープン at キングスミル（バージニア州ウィリアムスバーグ、キングスミル・リゾート＆スパ）は現地時間7日開幕。今年7回目を迎える大会で、意外にもオチョアは優勝経験がない。だが、「今年は自分の番であることを願います」と意欲満々だ。

　前週はトーナメントがなく、その前に地元のメキシコで行われたコロナ選手権で優勝し、良い気分で会場入り。「今年は良いスタートが切れています。特に自分の国のファンの前で勝てたことは特別。明日が待ちきれません」と目を輝かせている。出場する以上は、常に優勝を目指すのが信条だけに「1日1日が大切。第1ラウンドで良いスタートを切りたい」とキッパリ言い切った。

　昨季大会は現役を引退したアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が優勝したため、ディフェンディング・チャンピオンが不在。激戦模様のツアーの行方を占う大切な一戦になりそうだ。その一翼を担うルーキーの申智愛（韓）も日本から戻ってツアーに復帰。留守中に賞金ランキング首位の座をオチョアに奪われた後も、そんなことは意に介さず相変わらずの笑顔を振りまいている。「目標は新人王」と謙虚に口にするが、誰もがそれ以上の脅威として考えており、大暴れを演じそうな気配を漂わせている。

　日本勢は06年6位に食い込み、大会と相性が良いエースの宮里藍を中心に、上田桃子、大山志保、宮里美香の4人が勢揃い。クラフト・ナビスコ選手権優勝のブリタニー・リンシコム（米）、殿堂入り選手のカリー・ウェブ（豪）、ミッシェル・ウィー（米）らも参戦し、米女子ツアーが久々に熱い。